新卒採用
東京工業大学大学院
物質理工学院 応用科学系 卒
2022年4月新卒入社
T.Mさん
今やっている仕事内容を教えてください
磁性流体の新規製品の開発を行っています。現在製造している磁性流体の一部材料で販売停止予定があり、代替材料から同等の性能を持つ磁性流体の製造ができるように試作品の製作・評価を行い、お客様に説明するための技術資料を作成しています。従来の材料が影響する磁性流体は多くあります。その中でも主要な製品の開発を担当していて、代替材料にて10種類近くの新規製品の製作をしています。1つ1つパラメータを変更し、試作・検証の日々です。製造過程や品質に関する課題を1つずつ解決することで、製品化につながることを実感できるやりがいの持てる仕事だと思います。
まだ入社して1年ですが、大きな仕事を担当させて頂ける喜びと難しさを感じる日々です。まだ分からないことも多くあるため、過去の事例を調査したり現場の方々に相談したりしながら進めています。やっと6~7種類の製品で性能検証ができ、お客様に評価をして頂ける段階まで来ました。今後は、製造プロセスの確立に仕事を移行させていくことができると考えています。
仕事での具体的な出来事などを教えてください
新規開発ではいろいろと実験をして検証を行い、うまくいかないことも多々あります。それを失敗と言えば失敗なのかもしれませんが、成功のためのプロセスなので「検証ができた」と思って先に進めるようにしています。1つ失敗談を挙げるとしたら、大学時代に使用していた検査装置と同様のものがありましたが、検査結果データの取り方が大学時代に行っていた方法と当社では異なっていました。事前に確認して実施すれば良かったのですが、今までも使っていたのでという考えがありそのまま大学時代のやり方でデータ収集を行い、再測定を行うことになったことがあります。その後は、事前に手順書を見直し現場の取り決めを確認してから行うようにしています。
また、インターンシップ生の受入担当を任されたこともあり、人に指導し任せてやってもらうことの大変さを感じたこともあります。一人で任せられるようになると自分はほかの仕事に着手できるので、優秀な後輩が入ってくるとより研究に専念できると感じています。
就職してみてどうですか
大学時代は化学を専攻し、博士課程では分子設計を材料としての機能につなげる研究をしておりました。磁性流体に興味を持ち入社したところ、希望通り配属されて面白い仕事ができていると感じています。磁性流体は、中心の磁性粒子、コートする有機物質、分散させる物質から構成されており、それぞれの影響を考えながら製品を設計するため、実際関わってみて難しさを感じています。大学時代は各々が独立したテーマを研究していましたが、会社に入ると技術の先輩、製造や品質保証の方々など、想像よりも多くの方と関わりながら製品を作り上げています。1人で研究していた時とは異なり情報の共有などが必要になるため、研究時代の進め方ではスピード感に欠けると感じています。